おすすめ小学生新聞を徹底比較【読売・朝日・毎日大手3社】
小学生の子どもに日本や世界で起きていることを知ってほしいけど、ネットのニュースやテレビのワイドショーは子どもには刺激が強すぎたり、内容に偏りがあったりしてあまり見せたくないものです。
大人が読んでいる新聞は、小学生にはページ数も多く内容も難しいためハードルが高いですが、子ども向けの新聞なら、①むずかしい単語はなるべく使わず、②漢字にはフリガナをふり、③イラストや図解を使って、子どもにも理解できるように作られています。
小学生向け新聞大手3社を紹介します。どれも無料で試し読みができるので、まずはすべて試してみてお子さんの読みたいと思う新聞を選んでみてはいかがでしょうか。
小学生に新聞は必要?
子どもに新聞を読ませるにはまだ早いのでは?宿題やテスト勉強もあるし、時間がもったいないような…
新聞を読んで学校の授業やテストの内容を勉強できるものではありません。
しかし、令和4年度全国学力・学習状況調査によると、新聞を「ほぼ毎日読んでいる」児童は、「ほとんど、または、全く読まない」児童と比べて、国語の平均正解率が10%以上も高い結果となっています。
国語に限らず他の教科でもおおむね同様で、新聞を読むことで学力UPの効果があることが分かります。
新聞を読むことで語彙力・読解力が身につきます。これはどの教科のテストでも必要な能力で、テストの結果に大きく差がつきます。
中学受験では時事問題が子ども向けの新聞から出題されることもあり、受験対策としてもとてもよい教材のひとつです。
また、子どものころから新聞を読む習慣がつくと知識・話題が豊富になり、コミュニケーション能力も自然と鍛えられます。
読売KODOMO新聞
小学生新聞全国発行部数No.1の「読売KODOMO新聞」。月額550円、毎週木曜日の週1発行、オールカラー、20ページ。
イラスト・写真・漫画などを豊富に使ったコンテンツを楽しみながら学べ、低学年のお子さんや初めて新聞を読むお子さんにはちょうどいい情報量です。
新聞を毎日読む習慣がつくまではなかなか時間がかかります。まずは週1回、無理なく読み切れる読売KODOMO新聞からお試しすることをおすすめします。
気になる時事ワードを名探偵コナンのキャラクターが分かりやすく教えてくれるコーナーや、おしゃれが気になりだした子にぴったりなファッションコーナーなど、子どもが自ら新聞を手に取って読みたくなる工夫がされています。
さらに、夏休みには自由研究新聞、受験シーズンには四谷大塚監修の受験新聞を別刷りで発行。中学入試では「読売KODOMO新聞」を引用した問題も出題されています。
「読売KODOMO新聞」の読者の50%以上が中学受験をしています。
読売KODOMO新聞 | |
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発行頻度 | 毎週木曜日 |
価格(1部) | 160円 |
価格(月額) | 550円 |
ページ数 | 20ページ |
紙面サイズ | タブロイド(273 × 406) |
デジタル版 | × |
ポイント | ・月額550円 ・低学年から幅広い層におすすめ ・オールカラーでイラストが多く飽きさせない |
朝日小学生新聞
毎日発行で8ページですが、時事ニュースの他、漫画やイラストで学習できるコンテンツが多く、楽しく勉強しているうちに、あっという間に読み終えてしまう感覚です。時事ニュース・各教科の学習・息抜きコンテンツのバランスが非常に良い新聞です。
また、朝日新聞と言えば1面で長年掲載されているコラム「天声人語」。このために朝日新聞を購読している人もいるくらい。朝日小学生新聞にも「天声こども語」というコラムがあります。
「天声人語」を読んだり書き写したりすることで集中力・要約力がつくと言われ、「天声人語」専用の書き写しノートが販売されています。子ども向けの「天声こども語学習ノート」もあり、書き写しをしながら自然と文法や読み解きを学ぶことができるのでおすすめです。
「天声人語」は中学・高校などの入試試験問題として使われることもあり、朝日小学生新聞では「天声人語」の読み解きコーナーで学ぶことができます。大人が読んでも勉強になるコーナーです。
朝日小学生新聞は「中学受験に対応できる力が身につく」と読者や塾の先生の評価も高いことで有名です。
朝日小学生新聞 | |
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発行頻度 | 毎日 |
価格(1部) | 80円 |
価格(月額) | [紙版]2,100円 [デジタル版(朝小プラス)]1,900円 |
ページ数 | 8ページ |
紙面サイズ | ブランケット(一般紙サイズ) |
デジタル版 | 〇 バックナンバーの閲覧期間: 新聞ビューワーの紙面は2週分、記事のバックナンバーは最長1年間 |
ポイント | ・「天声こども語」掲載 ・受験対策向け ・広告が多め |
毎日小学生新聞
毎日小学生新聞は他2社に比べると、文字量・情報量が多くので、読書好きのお子さんや新聞に慣れた高学年のお子さんにおすすめの新聞です。かといって読みにくいとか分かりにくいといったことはなく、難しい話題はイラストや図解付きで分かりやすく解説しています。
土曜日には「15歳のニュース」が4ページ追加で折り込まれます。「15歳のニュース」には中学生向けに少し難しい単語や漢字を使った時事ニュースが取り扱われています。読み比べて徐々に理解できるようになると新聞を読む楽しみが増します。
受験に特化している新聞というわけではなさそうですが、時事ニュースの取り扱いは3社の中で一番充実しています。
大人が読む新聞に一番近く、読みごたえは十分です。
毎日小学生新聞 | |
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発行頻度 | 毎日 |
価格(1部) | 70円 |
価格(月額) | [紙版]1,750円 [デジタル版]1,610円 |
ページ数 | 8ページ/12ページ(土曜日) |
紙面サイズ | タブロイド(273 × 406) |
デジタル版 | 〇 |
ポイント | ・文字量が多め ・高学年におすすめ ・広告が少ない |
番外:月刊Newsがわかる・ジュニアエラ
毎日・毎週新聞を読ませるのは子どもにとっては少しハードルが高そうであれば、毎日新聞出版の「月刊Newsがわかる」や朝日新聞出版の「月刊ジュニアエラ」を購読してみることをおすすめします。
定期購読の必要がなく、「月刊Newsがわかる」は490円、「月刊ジュニアエラ」は499円で本屋さんやAmazonなどで気軽に購入できます。バックナンバーもAmazonから購入できるので好きな特集を選んで、試しに読んでもらうのもいいかもしれませんね。
どちらも、巻頭特集では時事ニュース・社会・政治・経済・科学・生物など幅広いテーマを取り上げており、イラストや写真を使ってわかりやすく深くテーマを掘り下げています。
その他、スポーツやSNSに関する話題など子どもに関心が高い特集を掲載したり、新聞に比べて少し砕けた表現がされていたりするので、子どもが飽きない誌面づくりが特徴です。
新聞と合わせて購読するとさらに時事ニュースへの理解がより深まります。
Kindle Unlimited会員は「月刊Newsがわかる」を0円で購読できます。ただし、Kindle Unlimitedの中には大人向けコンテンツも含まれるため、お子さんの閲覧には十分配慮してください。
月刊Newsがわかる | ジュニアエラ | |
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発行頻度 | 毎月15日 | 毎月15日 |
価格(1冊) | [紙版]490円 [デジタル版(Kindle)]440円 | [紙版]499円 [デジタル版(Kindle)]488円 |
価格(月額) | ― | ― |
ページ数 | 68ページ | 52ページ |
紙面サイズ | 29.7 x 21 x 0.3 cm | 0.3 x 21 x 28.4 cm |
デジタル版 | 〇 | 〇 |
ポイント | ・月刊誌のため気軽 | ・月刊誌のため気軽 |
まとめ:小学生新聞を比較
小学校新聞大手3社を比べてみました。それぞれに良いところがあり、年齢や目的によって購読する新聞を決めていくのがよさそうです。子どもが読みたいと思うことが1番大事なので、試し読みでどれがおもしろいと感じるか聞いてみましょう。
読売KODOMO新聞 | 朝日小学生新聞 | 毎日小学生新聞 | |
---|---|---|---|
発行頻度 | 毎週木曜日 | 毎日 | 毎日 |
価格(1部) | 160円 | 80円 | 70円 |
価格(月額) | 550円 | [紙版] 2,100円 [デジタル版(朝小プラス)] 1,900円 | [紙版]1,750円 [デジタル版]1,610円 |
ページ数 | 20ページ | 8ページ | 8ページ/ 12ページ(土曜日) |
紙面サイズ | タブロイド | ブランケット | タブロイド |
デジタル版 | × | 〇 | 〇 |
ポイント | ・月額550円 ・低学年から幅広い層におすすめ ・オールカラーでイラストが多く飽きさせない | ・「天声こども語」掲載 ・受験対策向け ・広告が多め | ・文字量が多め ・高学年におすすめ ・広告が少ない |
新聞を自由研究に活用する
夏休みの自由研究に新聞はとても役立ちます。例えば、自由研究のテーマ選びの参考にしたり、テーマの過去記事をスクラップできたりするので、読み終わったら捨ててしまわずに、過去の新聞も残しておいて、読み返せるようにしておくといいです。
朝日小学生新聞のデジタル版(朝小プラス)では、特定のキーワードやタグから過去1年分の記事を検索することができるので、夏休みの自由研究で調べたい過去の新聞記事があったら、ぜひ利用してみてください。